実は、明日は自分にとってとても大事な一日になりそうです。

それは、東工大の合格発表だからです。
それも、自分にとっては大きな意味のある発表なんです。

僕が入社して2年目のことですか。
初めて1年生を担当した年です。
そのとき入学した生徒の一人が、今回受験しているわけです。
彼は今年浪人してます。
かれこれうちの予備校で4年。常に声を掛けてきた生徒です。

彼を見たとき、思いました。

「自分に似てる」


だから、長所も弱点も理解できたのかなあ、と。
彼が勉強するにはどうしたらいいか、自分の経験を生かせる生徒だとすぐに気が付きましたね。
彼には1年のときから
「絶対最上位大に受からせてやる」
と言い続けてきました。

学校教育の衰退振りは見るに耐えないと、自分は考えています。
つまり、手抜きだと。
人間形成だとか、なんだかんだいってるけれど、何にもしてないじゃないか?
僕は、大学合格という目的が予備校の最大の目的であると同時に、学習を通じて人間形成が出来ると考えています。


まじめに努力すること
目的意識を持つこと
人に対して敬意を払うこと
あきらめないこと


いままで当たり前に出来ていたことを、この予備校で出来ないだろうか。4年間ずっと考えてきたことです。


その集大成が明日(って書いているうちに今日になってしまったが・・・)なんです。

「常にこだわりを持つこと」
生徒に言い続けてきたことです。
その彼には、4年間もの間、大学受験というこだわりを押し付けていたんじゃないか。
ふと思うことがあります。


そういえば
去年の祝賀会で、第一志望校に受からず第二志望に進学することになった生徒に会えたので一言
「よくやった!」
というと、彼女は泣いてしまいました。

(まずかった?)

実は、第一志望に受からなかったことでがっかりされるんじゃないか、そして声掛けてくれないんじゃないかと思ったそうで。

わたし、そのとき気が付きました。
こだわりを持つことは、大きなプレッシャーを与えることにもなるんだって。


でもね、かわいそうだと思ったことはないです。
ものすごいプレッシャーの中で必死に努力する。

大事なことです。

そんな若いときから、と思うかもしれないけど。
だから駄目になるんだと思います。
テストの点を考えて評価するから、人を駄目にするんです。
彼らの努力する姿勢を見てほしい。

予備校の授業は楽しくある必要なない。
僕は楽しい授業を目指したことはないです。
これからの予備校のあるべき姿を目指したい、それだけです。


.


だから、明日の発表は重要なんです。

合否ではなく。

かれがこの4年間、どうやってきたのか、それが問われるから。
それは僕の仕事の評価でもあるわけで。
彼に批判されたら、この仕事辞めるべきだろう。
いずれにしても言ってあげよう


よくやった。

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